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また2015年の車名別販売台数ランキングで30位以内に入っているミニバンを挙げると、もっとも売れたのは6位のトヨタ「ヴォクシー」で、以下10位トヨタ「シエンタ」、11位日産自動車「セレナ」、12位トヨタ「エスクァイア」、15位トヨタ「ヴェルファイア」、16位トヨタ「ノア」、17位ホンダ「ステップワゴン」、19位トヨタ「アルファード」、22位ホンダ「フリード」となる。

ヴェルファイアとアルファードは兄弟車だ

30台中9台だから相応の比率と言えるが、メーカーを見るとトヨタ6、ホンダ2、日産1で、圧倒的にトヨタが強い。このうちヴォクシーとエスクァイアとノア、ヴェルファイアとアルファードは兄弟車だ。マツダのミニバンは残念ながら、30位圏内に入っていない。

クラス別に見ると、ヴェルファイアとアルファードが属する3ナンバーのラージクラス、ヴォクシー/ノア/エスクァイア、セレナ、ステップワゴンが属する5ナンバーボディ(エンジン排気量2Lクラス)のミドルクラス、シエンタとフリードが属する5ナンバースモールクラス(同1.5Lクラス)に、きれいに分かれている。すべてスライドドアを持ち、スモールクラス以外は全高が1.8m以上に達するボックスタイプである。

逆にセダン並みに低い全高で一世を風靡したホンダ「オデッセイ」や、卵型ボディが特徴のトヨタ「エスティマ」は、昨年は30位圏内に入っていない。今の日本ではボックスタイプでないと売れない傾向になっているようだ。

この傾向は、軽自動車のカテゴリーで背の高い車種が人気を博している状況と通じるところがある。ラージクラスを除くミニバンは、5ナンバー枠の中で開発される。その枠の中で、なるべく広い室内を用意しようとすれば、車体は自然と背の高い箱に近づく。

日本人は使いやすさや便利さを乗り物に求める

自転車の分野におけるママチャリもそうだが、日本人は使いやすさや便利さを乗り物に求める層が主流だ。対する欧米は、デザインや走りを重視するユーザーが多い。だから北米では力強いデザインが魅力のSUVに3列シートを備えた車種が人気となり、欧州ではデザインの自由度が高く走りでも有利なワゴンや2列シートのミニバンが一定の支持を集めている。狩猟民族と農耕民族の違いが車選びまで影響しているのだろうか。興味深い現象である。

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